臨床研修施設
埼玉医科大学総合医療センター
川越比企
1053床
3次救急
JR川越線、東武東上線「川越駅」よりバス20分
臨床研修施設
3次救急
がん拠点・連携
大学院
学閥なし
海外留学支援
男性育休
託児所有
車通勤
初期臨床研修では最新鋭の医療機器の導入による大学病院としての機能を十二分に発揮した先端医療から、common diseaseを中心とした幅広い疾患を学ぶことができます。
リハビリ科
埼玉医大川越地域リハビリテーション専門研修プログラム
リハビリ科
埼玉医大川越地域リハビリテーション専門研修プログラム
リハビリ科
埼玉医大川越地域リハビリテーション専門研修プログラム
高次機能障害・義足・装具外来。臨床と研究に力を注ぎ、専門医を目指す
脳神経外科の医局を経て、リハビリテーション科の専門研修プログラムに取り組む新名先生。専門医に加えて学位の取得を目指して臨床・研究に力を注ぐ日々の様子、患者さんとのエピソードなどをお聞きします。
更新日:2024年05月
新名 啓しんみょう けい
医師期間
専攻医1年目(医師6年目)
出身大学
札幌医科大学
お住まい
川越駅近辺
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
臨床と研究に力を注ぎ、専門医&学位の取得を目指す
こちらに来る前は脳神経外科の勉強をしていて、当時から診療部長の大林先生にお世話になっていました。大林先生に高次機能障害の患者さんのことを相談したりする中で、臨床と研究の両方に力を入れているこちらのリハビリ科に魅力を感じ、プログラムへの参加を決めました。3年間のプログラムでは回復期を最低半年は経験することが定められています。僕は専門医に加えて学位も取るつもりでいるので、今はこちらで研究に従事し、一定のデータを持って回復期に行きたいと考えています。回復期の研修先はまだ決めていませんが、複数の医療機関から選べたり、研修期間を自分で決めたりできるので、比較的自由度の高いプログラムだと思います。
高次機能障害・義足・装具外来を開設。外来では1日20人以上を担当
当センターの特徴として、脊椎損傷の患者さんが多いことが挙げられるでしょうか。これに伴い、高次機能障害に加えて義足や装具の専門外来を行っていることも特徴の一つです。外来では1日20~30人以上の患者さんを担当するため、どうしても浅く・広くのお付き合いになりがちです。そうした中でも、左右両方の義足を製作するために入院された患者さんのことは今も良く覚えています。義足が完成するまでには何度か微調整を繰り返す必要があり、外来であれば2~3回の通院が必要になります。しかし、せっかく時間と手間をかけて義足を作っても、患者さんに使っていただけなければ全てが無駄になる可能性もあります。幸いこの患者さんは、退院後も義足を装着して外来に来てくださり、医師として患者さんのQOLに貢献できたことをうれしく思いました。
朝9時出勤・残病ゼロ。「なるべく早く帰る」ことを徹底
業務内容は日によって異なりますが、基本的に朝9時に出勤して夕方のカンファレンスが終われば、後は自由に使える時間になります。医師の働き方改革との兼ね合いもあり、論文の締め切りなどに追われていなければ「なるべく早く帰ろう」といったムードがあり、それぞれが程よい時間に帰っています(笑)。僕はほかのリハビリ科を知らないので比較が難しいですが、日曜・祝日は必ずお休みできますし、有休も取りやすいので、働きやすい環境だと言えるでしょう。駅から少々遠いことを除けば不満はありません(笑)。リハビリ科は今のところ4人の医師で回していますが、来年度からは医師が2人増えると聞いていますし、今後も診療体制が充実していくのではないでしょうか。僕としても臨床と研究を両立させたいと考えているので、この先も大学病院で働くことになると思います。
1日のスケジュール
09:00
出勤、外来
12:00
(月・木)高次脳外来、(火・金)ボトックス外来、(金)義足診
17:00
カンファレンス(月・火・木)
18:00
~19:00 退勤
経験症例
泌尿器科
埼玉医科大学総合医療センター川越泌尿器科専門研修プログラム
泌尿器科
埼玉医科大学総合医療センター川越泌尿器科専門研修プログラム
泌尿器科
埼玉医科大学総合医療センター川越泌尿器科専門研修プログラム
緊急手術・化学療法・尿路結石などを幅広く経験し、自分の強みを見つけたい
幼少期の体験をきっかけに医師を志し、泌尿器科の専門研修プログラムに取り組む鈴木先生。埼玉県に生まれ、県内のプログラムをもれなく見て回ったという鈴木先生に、現在の働き方などをお聞きします。
更新日:2024年05月
鈴木 綾乃すずき あやの
医師期間
専攻医1年目(医師3年目)
出身大学
筑波大学
お住まい
自家用車で20分の賃貸
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
生まれ育った埼玉の病院を選び、泌尿器科専門医を目指す
小さな頃から病院のお世話になることが度々あって、漠然とではありますが医師の仕事に憧れる気持ちがありました。泌尿器科を選んだのは、大学の実習で回った時に「楽しいな」と感じたからです。泌尿器科は内科と外科、両方の要素を持ち合わせた診療科です。お薬を使った治療はもちろん、内視鏡を使った検査や手術、膀胱の摘出手術などに一貫して携われる点に魅力を感じて泌尿器科医になろうと決めました。私は埼玉県の生まれなので、埼玉県内の医療機関に絞って専門研修プログラムを探しました。そして、泌尿器科プログラムの実施施設をいろいろ見学する中で、一番いい印象を受けたのが病院だったのです。何でも相談しやすくて話しやすい、雰囲気の良さが決め手になりました。
緊急手術・化学療法・尿路結石など、多彩な症例を経験
当センターは三次救急医療機関のため、緊急手術があったり、がんの化学療法があったりと、幅広い症例に携わることができます。また、遠方からお越しになる患者さんもたくさんいらして、尿路結石症や排尿障害など泌尿器の病気をもれなく経験できる点も特徴です。専門医取得に必要な症例を集めるのには困らないと思いますし、専攻医1年目の今は初めての経験が多くて毎日が新鮮です。たくさんの症例に触れられて本当に恵まれていると思う一方で、少々忙し過ぎる感じは否めませんけれど(笑)。自分の治療によって患者さんが良くなり、感謝の言葉をいただける場面も多々あって、日々やりがいを感じます。
4年間の専門研修プログラムで、自分の強みを見つけたい
泌尿器科は毎朝7時15分からカンファレンスがあり、回診をして8時半から手術に入ります。手術が終わったらもう一度回診をして、病院を出るのは午後6時から8時の間になるでしょうか。残念ながら定時に帰宅できることはほぼありません。日曜・祝日は基本的にお休みですが、土曜日は診療があります。当直やオンコール当番もあるのですが、泌尿器科は形成外科と合同当直を行っているので、以前よりも負担が少なくなっているのではないでしょうか。今のところ将来のビジョンは明確になっていませんが、来年からは外部の連携病院を回る予定になっているので、何か自分が興味の持てるものを見つけたいなと思っています。
1日のスケジュール
07:00
出勤
07:15
朝カンファ、回診
08:30
手術、病棟業務
17:00
夕回診(手術が終わり次第)
18:00
~20:00 帰宅
経験症例
形成外科
埼玉医科大学総合医療センター形成外科専門研修プログラム
形成外科
埼玉医科大学総合医療センター形成外科専門研修プログラム
形成外科
埼玉医科大学総合医療センター形成外科専門研修プログラム
歯科から医科へ転身し、外傷・熱傷をはじめとした多彩な症例を経験
歯科を経て医学部に編入し、形成外科医となった安井先生。今取り組んでいる専門研修プログラムに「デメリットを感じない」と話す安井先生に、プログラム選びで重視したポイントや将来のビジョンなどをお聞きします。
更新日:2024年05月
安井 祥子やすい さちこ
医師期間
専攻医1年目(医師3年目)
出身大学
岩手医科大学
お住まい
病院へ車で10分
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
歯科から医科へ転身。形成外科医として幅広く経験を積む
人の幸せを考えた時、私にとっては食べること、人と話をしたりすることが欠かせない要素でした。人の幸せに関わる口の健康を守るという意味で、歯科医師はとても素敵な仕事だと思い、歯科について学んだ後で医学部に編入しました。もともと手を動かすのが好きだったこともあって、研修で形成外科を回った時には素直に「楽しい」と思いました(笑)。額顔面領域の再建手術を見学する機会に恵まれ、歯科に近いものを感じたことも形成外科に進む決め手になりました。こちらのプログラムを選んだのは、幅広い症例を経験できる環境が整っていることが一番の理由です。まずはこの4年間でいろいろな症例に触れて、その中から自分が興味の持てる分野を見つけられたらいいなと思っています。
外傷・熱傷をはじめとした多彩な症例に触れ、スキルを磨く
当センターは乳房やリンパの再建に強みがありますが、それに加えて多彩な症例が集まってくることも特徴の一つです。近隣に大きな病院がないこと、三次救急医療施設であることから、外傷はもちろん、急性疾患から慢性疾患まで幅広く診られます。初診や救急で自分が担当した患者さんは、そのまま手術を執刀することになるため、専攻医1年目の今の時点で外傷、熱傷、足の壊疽などいろいろ経験させていただいています。4年間のプログラムでは最低3カ月、連携施設での研修が義務付けられていますが、それ以外はこちらで勤務することになるので、腰を落ち着けて勉強できる点も魅力ではないでしょうか。ただし、連携施設の数はそれほど多くないので、もしかするとデメリットに感じてしまう人がいるかもしれません。
基本的に定時退勤。2科合同当直で業務負担を軽減
担当する業務は曜日によって異なります。曜日ごとに外来の日、病棟の日などが決まっていて、手術の日は一日中手術室にいることになります。手術が長引いたりすると帰るのが夜10時を過ぎる場合もありますが、基本的に定時に帰れることがほとんどです。形成外科は泌尿器科と合同で当直を行っていて、形成外科が当直の日は泌尿器科がオンコール、泌尿器科が当直の日は形成外科がオンコールになり、ずいぶん負担が軽減されているように思います。外科は忙しくて仕方ないといったイメージがありますけれど、当センターの形成外科は非常に穏やかと言いますか(笑)。自分で考えた治療計画に対して「やってみたら」と任せてくださる場面も多くあり、やりがいを持って仕事ができています。
1日のスケジュール
08:00
出勤
08:30
病棟、外来患者確認/病棟患者確認
08:45
【オペ日】手術室入室準備
~17:00 手術
09:00
外来/病棟処置、病棟オーダー等
12:00
お昼ご飯
12:30
外来or病棟処置、対応
17:00
チーム回診
19:00
~22:00 退勤
経験症例
外科
埼玉医科大学総合医療センター外科専門研修プログラム
外科
埼玉医科大学総合医療センター外科専門研修プログラム
外科
埼玉医科大学総合医療センター外科専門研修プログラム
専攻医1年目でヘルニアからがん手術まで執刀。専門医を目指して奮闘する日々
手術や内視鏡などの手技に興味を持ち、父と同じ外科医となった石井先生。専攻医1年目の8カ月間で70症例を執刀した石井先生に、現在取り組んでいるプログラムの魅力をお聞きします。
更新日:2024年05月
石井 挙大いしい たかひろ
医師期間
専攻医1年目
出身大学
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
手術支援ロボット・ダヴィンチを導入。充実した設備で技術を磨く
僕はもともと外科志望で、手術や内視鏡の技術的な部分に興味がありました。外科医の父から話を聞いたり研修を回ったりする中で、胃や大腸といった消化器の分野が楽しそうだなと思い、臨床研修に引き続きこちらのプログラムに取り組むことにしました。当センターは、大学病院と市中病院のちょうど中間あたりの位置付けになるでしょうか。消化器外科でよくみる病気はもちろん、がんに対するロボット支援下手術(ダヴィンチ)、さらに臓器移植など、多彩な症例を経験できることもプログラムを選ぶ際の決め手になりました。今はまだ専攻医1年目の途中ですが、下部消化管と上部消化管を4カ月ずつ回った時点で、すでに70症例ほどを執刀しています。
専攻医1年目。ヘルニア、虫垂炎、がん手術も執刀
プログラムがスタートしてこれまでに、若手の外科医が最初に手がけるとされるヘルニア、虫垂炎、回盲部切除などは一通り経験していて、つい先日は初めて胃がん手術を執刀しました。開腹手術より難易度の高い腹腔鏡下手術だったため、数日前からイメージトレーンニングをして、ドキドキしながら手術の日を迎えました(笑)。幸い上の先生からは「うまくできていたよ」と評価していただいたのでホッとしましたね。本来であれば、がんの手術はあと数年後に初執刀となるのが一般的かと思いますが、専攻医1年目の僕に任せてくださったことにはやりがいを感じました。患者さんの命が関わるため「全てお任せ」とはなりませんが、手術室を出れば和気あいあいとした雰囲気があり、そういった部分も消化管外科のいいところかなと思っています。
手術を終えた後は自己研鑽の時間。専門医を目指して奮闘する日々
日曜日以外は毎日のように手術があり、朝の回診を終えると手術に入り、全ての業務が終わった時には夜9時くらいになっているでしょうか。その後の時間で自分の勉強をしたりするので、病院を出るのは夜10時を過ぎてしまうことが多いです。当直は月に4~5回まわって来ますが、医師の働き方改革に伴って当直明けは真っすぐ帰れるようになりました。夏休みも一週間くらいまとめて取れるので、トータルで見ればしっかり休めているはずなのですが…。当直や休日出勤などが続くと体力的にキツイと感じることもあり、外科医の宿命と戦っている感じです(笑)。将来的には実家に戻り、内視鏡や小手術もやりたいと考えているので、ここでしっかりと学んで専門医が取れるようにがんばりたいです。
1日のスケジュール
07:30
出勤
08:30
回診
手術(月・火・木・金・土) ※手術がない日は外来・救急車対応など
21:00
業務終了/自己研鑽
22:00
退勤
病理科
埼玉医科大学総合医療センター病理科専門研修プログラム
病理科
埼玉医科大学総合医療センター病理科専門研修プログラム
病理科
埼玉医科大学総合医療センター病理科専門研修プログラム
血液内科医から病理の専攻医へ、学びを深めて医療に貢献
第一線の血液内科医としてキャリアを積んだ後、かねてより興味のあった病理について学びを深める山本先生。研修先を選ぶ上での決め手や、中堅医師がダブルボードに挑む理由、病理の魅力などについてお聞きしました。
更新日:2024年05月
山本 渉やまもと わたる
医師期間
専攻医3年目(医師18年目)
出身大学
横浜市立大学
お住まい
車で1.5km
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
10名以上の医師が常駐する環境で、病理について集中して学ぶ日々
血液内科はとてもやりがいのある診療科ですので、ずっと続ける道もありました。しかし、悪性リンパ腫の診断に欠かせない血液病理の先生と関わる中で、病理についてもっと深く学びたい気持ちが、徐々に大きくなっていきました。専門研修プログラムをこちらで受けると決めたのは、その先生のご紹介という点が大きいのですが、当センターは病理医の数が桁違いに多いこともポイントでした。一般的に病理医は1~2人という施設が多いのですが、ここは10名以上の大所帯です。専門領域の異なる指導医に、違う視点からいろいろな意見が聞けること、悪性・良性腫瘍の両方を診られることは大きな魅力でした。今、医師18年目ですが、信頼できる指導医と勉強熱心な若い先生方に囲まれて、興味のある分野を集中して学べる環境に満足しています。
当直やオンコールがない病理医は、ワークライフバランスが取りやすい
私は朝7時には出勤していますが、基本的に出勤時間は自由です。出勤後は患者さんから採取された組織や細胞を主に顕微鏡を用いて観察、検索して診断する病理診断を行います。臓器の手術材料の切り出し、病理解剖などの業務もあります。病理は自分で優先順位をつけて仕事ができ、自分のペースで働けるのが良い点です。また、医師の数が多いので、お子さんの急な発熱時も、誰かがカバーできる体制が整っており、子育て中の女性医師にとっても非常に働きやすい環境だと思います。また、病理には当直がありません。以前は毎週のように当直があり、土日もオンコール、夜中に電話がかかってくるような生活でしたので、今はワークライフバランスが取りやすく、好きな仕事に没頭しながらも、身体的にはかなり楽になりました。
いくら学んでも足りない病理の世界、知識や経験を積んで患者に還元
患者さんと直に接する機会がないことは、少し寂しさもありますが、単に標本を診断するのではなく、「患者さんを診る」ことを常に意識しています。最近、少しずつですが、病理診断を依頼する先生方の引っかかっている点や「これが知りたいのでは」といったことがイメージできるようになってきました。それは臨床と病理の両方を勉強したからこその強みかもしれません。複数の指導医に相談する中で、自分の知識の引き出しが増えたおかげだと感謝しています。病理は基礎研究に近い部分があり、学びの幅が圧倒的に広く、いくら学んでも足りないと思うほどの奥深さが、おもしろさでもあります。この先も、当面はここに残って学びや経験を深めていくつもりです。そうした中で自分が目指すべき方向性や、やりたいことが見つかっていくと考えています。
1日のスケジュール
07:00
出勤
診断
切り出し
解剖
18:00
退勤
小児科
埼玉医科大学総合医療センター小児科専門研修プログラム
小児科
埼玉医科大学総合医療センター小児科専門研修プログラム
小児科
埼玉医科大学総合医療センター小児科専門研修プログラム
1日1回は心の底から笑顔になれる―。やりがいを胸に小児科専門医を目指す
初期研修を通して小児科ならではの楽しさに目覚めたという佐々木先生。奥様と同じ埼玉医科大学総合医療センターに籍を置き、小児科の専門研修プログラムに取り組む佐々木先生に、公私ともに充実した日々の様子を伺います。
更新日:2024年05月
佐々木 卓馬ささき たくま
医師期間
専攻医2年目(医師5年目)
出身大学
埼玉医科大学
お住まい
川越市
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
1日1回は心の底から笑顔になれる―。それこそが小児科医の魅力
自分の専門を小児科に決めたのは、初期研修2年目の夏前だったでしょうか。僕の中では「小児だけでなくご高齢の患者さんも診たい」という気持ちがあったので、少々遅めの決断になってしまいました。小児科に進む決め手になったのは、2年間の研修で、小児科を回った2カ月間が一番楽しかったというのが大きな理由です。日々の診療の中で子どもたちから気付きをもらったり、思いがけない発見があったりして、1日に1回は心の底から笑顔になっている自分がいました。小児科は単に子どもたちの病気やけがを治療するだけでなく、発育・発達を含めて子どもたちの成長を見守っていきます。そんな小児科は自分の性格に合っていると思いますし、今も日々やりがいを感じながら診療しています。
コモンディジーズ、希少疾患、重症心身障害児などを幅広く経験
こちらのプログラムを選んだのは「妻が働いているから」というのも理由の一つですが(笑)、それ以上に多彩な症例を経験できる環境であることが魅力でした。当センターは大学病院でありながら市中病院の側面もあり、希少疾患と呼ばれるようなものから、かぜなどのコモンディジーズまでまんべんなく経験できます。NICUで新生児医療を勉強し、PICUでは交通外傷などを診ることもできます。また当センターの隣には重症心身障害のある子どもたちを支援する『カルガモの家』があり、寝たきり状態の子どものケアなどを学べることも、このプログラムならではのメリットと言えるでしょう。あいにく無菌室がないため、以前から興味のある血液疾患を診ることはできないのですが…。このあと日高にある国際医療センターに行く予定になっているので、あちらでしっかり勉強してきたいと思っています。
やりがいを持って働きつつ、地域医療に貢献!
小児科はチーム制で診療していて、毎日行われるカンファレンスで治療方針などを共有しています。専攻医であっても一定の裁量を持って診療できること、困った時はすぐに上級医に相談できる環境があることはありがたいなと思います。プライベートでは小児科の同僚とゴルフに行ったり、妻と予定を合わせて長期休暇を取れたりするので、今のところ不満に感じることはありません。当センターは学閥があまりないですし、いろいろな意味で働きやすさを感じています。埼玉県は人口当たりの医師数が少ないため、専攻医として学びつつ地域医療に貢献できることは間違いありません。小児科は募集定員も多めだと思いますので、ぜひ一人でも多くの方に仲間になっていただきたいですね。
1日のスケジュール
07:45
出勤
病棟患者の情報収集
08:00
新入院カンファレンス
PICU、小児循環器科合同
08:30
チームカンファレンス
一般小児
09:00
~16:00 病棟業務
9:00 朝回診、16:00 夕回診
17:30
退勤
経験症例
救急科
埼玉医科大学総合医療センター救急科専門研修プログラム
救急科
埼玉医科大学総合医療センター救急科専門研修プログラム
救急科
埼玉医科大学総合医療センター救急科専門研修プログラム
外科・内科に関わらず、なんでも診る救急医が目標
命の危険と隣り合わせの救命救急の世界に興味を抱き、救急科の専門研修プログラムに取り組んでいる米津先生。埼玉医科大学総合医療センターを研修先に選んだ理由や、救急科の魅力、将来のビジョンなどをお聞きしました。
更新日:2024年05月
米津 雅之よねづ まさゆき
医師期間
専攻医2年目(医師4年目)
出身大学
東京医科大学
お住まい
車で20分のアパート
将来の目標
内科外科に関わらず「診れません」と言わない
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
専攻医1年目に、専攻医取得に必要症例はほぼ経験
初期研修でいろいろな診療科をローテーションして、一番興味を持ったのが救急科でした。「救急科ならまず飽きることはない」と考え、初期研修医時代に進路を相談していた先生が所属する、こちらの病院のプログラムを選びました。当院の高度救命センターは、外傷治療に重点を置く国内随一の重症外傷センターです。他の医療機関では診察困難な救急患者を積極的に受け入れており、専門医取得に必要な症例は、最初の1年半でほぼ全て経験することができました。ここでしっかり学べば、なんでもできるようになるという感覚は、専攻医1年目からありました。一方で、「内科的ERをもう少し学びたい」と上司に相談したところ、希望する病院と新規で連携を組んでくださいました。半年間の出向が実現し、学びたいことがあれば叶えてもらえるフレキシブルな対応に、大きな魅力を感じています。
ドクターヘリ、カテーテル治療、集中治療まで幅広くカバー
救急科の魅力の一つに、日々さまざまな患者さんを診る、変化に富んだ環境があります。例えば、当院ならドクターヘリに乗って、瀕死の救急患者さんの初療から、救急車内での治療、病院到着後のカテーテル手術、集中治療室の管理まで、一連の救急治療にすべて携わることが可能です。専攻医でこうした経験ができるのは、他にはあまりないのではないでしょうか。どこまでやるかは自分次第で、積極的に学びたい人にとっては、実力を身に付けるチャンスがたくさんあります。一方、経験値が増えるほど、忙しさは当然増していきます。私は、今は学びの時期と考えているので、当直や退勤時間が遅くなっても、それほど苦ではありません。忙しいと言っても、休みはしっかり取れますし、旅行もできます。日々の勤務がハードな分、休日は大学時代から続けているバトミントンでリフレッシュしています。
救急医だからこそ味わえる瞬間を経験、できることが増えることが自信に
重篤な外傷を負った患者さんを前に、カテーテル治療によって、弱くなった血圧が、ぐっと上がる瞬間に立ち会えた時は、救急医にしか味わえないやりがいを感じます。今はまだすべての処置を一人でできるわけではありませんが、専攻医2年目後半の半年で、難易度の高い治療にも多く携わり、日々できることが増える喜びを実感しています。専攻医3年目はさらにICUの管理、IVR(画像下治療)、集中治療をしっかり学んでいきたいと思っています。将来、救急科に進むかどうかは、まだはっきり決めていませんが、この2年で救急のおもしろさがよく分かってきました。私は何でも診られてこその救急医だと思っています。外科・内科に関わらず「診ることができません」と言わない医師を目標に、まずは救急科の専門医取得を目指します。
1日のスケジュール
08:30
出勤
全体、新患カンファレンス
09:00
回診
病院の処置等
以後は救急患者が来れば対応 ヘリ番の日はヘリで待機
17:00
退勤
経験症例
整形外科
埼玉医科大学総合医療センター整形外科専門研修プログラム
整形外科
埼玉医科大学総合医療センター整形外科専門研修プログラム
整形外科
埼玉医科大学総合医療センター整形外科専門研修プログラム
整形外科の専門研修プログラム、一番の決め手は「医局の雰囲気のよさ」
整形外科医の父の背中を追って医師になり、当初から整形外科に進むことを決めていたという小倉先生。「あえて厳しい環境に身を置くことで成長したい」と話す小倉先生に、プログラム選びのポイントや現在の働きぶりなどを伺います。
更新日:2024年05月
小倉 朋之おぐら ともゆき
医師期間
医師3年目
出身大学
埼玉医科大学総合医療センター(初期)
お住まい
川越駅徒歩10分、職場まで車で15分
将来の目標
クリニック承継
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
手術、外来、病棟…。整形外科はメリハリがあり、やりがいもある
父が地元の千葉県で整形外科医院を開業していることもあり、僕にとって「医師になること」はそのまま「整形外科医になること」でした。もともと手を動かすのが好きでしたし、一日中カルテとにらめっこするような生活は性に合わないと思いましたし(笑)。手術を執刀したり、外来や病棟で患者さんを診たり、メリハリがあってやりがいも感じられるところが整形外科の魅力かなと思います。実際、夜間に緊急手術が入れば夜中まで仕事をすることもありますが、患者さんが落ち着いていれば定時前に業務終了となる日もあります。今は週に2~3回の手術を担当し、外来と外勤がそれぞれ週に1回、当直は月4回といったところでしょうか。チーム制で診療しているので有休もしっかり取れますし、夏休みは続けて1週間の休暇をいただきました。
プログラム選びの決め手は、雰囲気のよさとスペシャリストの存在
僕は埼玉医大の出身で、初期研修も当センターでお世話になりした。専門研修プログラムに進む際は、当センターのほかに入間の本院、日高の国際医療センターの3つで迷いましたが、最終的にこちらを選んだのはズバリ、「医局の雰囲気のよさ」が決め手でした。整形外科のプログラムは毎年2~3人くらいの同期がいるイメージで、年齢の近い先輩がたくさんいらっしゃるんです。当科に限らずやさしくて面倒見のいい先輩がいてくれるおかげで、困ったことがあってもすぐに質問でき、みなさん丁寧に教えてくださるのでとても助かっています。そしてもう一つ、新しく着任された教授が僕の興味のある「人工関節」のエキスパートでいらっしゃることも大きかったですね。プログラム選びで迷っていた時に「すごい教授が来るぞ」という噂を耳にして、「ここに残ろう」と思いました。
埼玉県を中心にした研修病院で多彩な症例を経験
当センターの整形外科は、人工関節・脊椎・スポーツ障害・肩肘関節の大きく4つのグループに分かれていて、それ以外の領域を専門的に学びたい場合は、他の研修病院で勉強することになります。僕の場合は、来年度は入間にある本院へ、その次の年は横浜労災病院に行く予定になっています。僕は少々怠け癖があるため(笑)、あえて厳しい環境に身を置こうと考えて、横浜へ行くことを決めました。とはいえ、もしも「引っ越しするのが面倒…」という場合は、埼玉県内の研修病院だけでプログラムを構成することも可能です。僕はいずれ地元に戻って父のクリニックを継承する予定ですが、三次救急で外傷の患者さんを診たり、内科の協力を得て手術を行ったりといった貴重な経験を積むことが、医師として自分の強みになるだろうと思っています。
1日のスケジュール
08:30
出勤
1週間を通じて、8:00~9:00出勤の場合が多いです
08:50
病棟業務、手術
自身が担当した症例であれば、執刀することもあります
12:00
お昼休憩
12:30
病棟業務、手術
16:00
カンファレンス
病棟内全員の病態を皆で把握します
17:00
勉強会
18:00
退勤
遅くとも19:00には帰宅します
経験症例
産婦人科
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科専門研修プログラム
産婦人科
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科専門研修プログラム
産婦人科
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科専門研修プログラム
オンオフがつけやすい環境で、生命の誕生に立ち会える産婦人科にやりがい
お産と手術に興味を持ち、産婦人科の専門研修プログラムに取り組んでいる坂口先生。忙しいと思われがちな産婦人科ですが、論文や学会発表など院外活動も積極的に行える環境だと言います。気になる研修の様子ついて伺いました。
更新日:2024年05月
坂口 史奈さかぐち しな
医師期間
専攻医2年目
出身大学
富山大学
お住まい
病院から車で15分
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
専攻医1年目から帝王切開、開腹、腹腔鏡など多様な手術を経験
産婦人科を選んだのはお産に携わりたかったのが一番の理由ですが、手術も担当したい気持ちが強く、両方の希望が叶うこの分野を専門にしようと思いました。埼玉医科大学総合医療センターは、埼玉県内では最大規模の施設で、産婦人科医の数も症例数も多いです。加えて、指導体制が充実している印象がありましたので、こちらを選びました。指導医の先生方は、なんでも積極的に経験させる方針で、専攻医1年目から帝王切開、開腹手術、腹腔鏡手術など様々な手術を執刀しました。2年目の今年は川越市にある赤心堂病院に出向中で、ほぼ毎日手術に入っています。同じ腹腔鏡でも昨年よりできる幅が広がり、症例の難易度も上がっています。外来では大学病院よりも幅広い症例が診られるなど、想像していた以上の経験をさせていただいています。
当直は常時3~4人体制で、ワークライフバランスも良好
当院のプログラムの良いところは、産科、良性腫瘍、悪性腫瘍、不妊などすべての分野の症例を経験できることです。複数の病院を転々としないと研修が終わらない施設も多い中、全分野を1カ所で完結できる点は大きなメリットでしょう。ここで学べば産婦人科医に必要なスキルと経験が身に付くと確信しています。今は、毎朝7時45分には病院に来て、朝のカンファレンスを終えると外来や手術、病棟業務、救急搬送の対応などをしています。平均して午後6時半には帰れることが多いです。また、週1回の当直は常に3~4人の医師で対応し、迷った時は深夜でも指導医の先生に相談できる体制なので、とても安心感があります。医師の数が多い分、ワークライフバランスは取りやすく、現在育休中や産休中の先生もいらっしゃいますし、専攻医も休みはしっかり取れます。
診察と院外活動を両立、大学院進学も視野に、手術は生涯続けたい
産婦人科はお産があるのが他科との大きな違いです。夜どんなに遅くても、赤ちゃんとお母さんのためなら頑張れてしまいます。そうした共通の想いがあるので、チームの結束力は自然と高まるのかもしれません。指導医の先生方は面倒見がよく、論文や学会発表の指導・サポートをしてくださり、専攻医1年目から論文作成や学会発表、院外セミナーなど積極的に参加できています。専門医取得後は、サブスぺを取るつもりですが、その選択肢の幅が広いことも当院の魅力の一つです。どの分野に進むにしても、手術はずっと続けたいと考えています。手術は自分が練習すれば、できるようになるのが楽しいです。将来的には大学院にも進学したいので、指導医の先生に相談しながら、実現できる道を探っていきたいと思います。
1日のスケジュール
07:45
出勤
08:00
カンファレンス
曜日によって、参加・全体・リプロ・手術カンファレンス・症例の振り返りや発表の練習
09:00
外来、手術、病棟、搬送対応など
曜日によって、それぞれの仕事を行う
17:00
チーム回診
17:30
解散
18:30
退勤
経験症例
皮膚科
埼玉医科大学総合医療センター皮膚科専門研修プログラム
皮膚科
埼玉医科大学総合医療センター皮膚科専門研修プログラム
皮膚科
埼玉医科大学総合医療センター皮膚科専門研修プログラム
皮膚科専門医を目指しつつ、ライフイベントは「自分のタイミング」でOK
研修医時代に皮膚科の魅力に気付いたという岩田先生は、埼玉県のご出身。医療を通じて「地域に貢献できることがうれしい」と話す岩田先生に、プログラム選びのポイントや将来のビジョンなどを伺います。
更新日:2024年05月
岩田 誌保美いわた しおみ
医師期間
専攻医1年目(医師3年目)
出身大学
金沢医科大学
お住まい
埼玉県川越市(車で20分)
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
赤ちゃんから高齢患者さんまで。さまざまな皮膚疾患の治療にあたる
学生時代はぼんやりと「内科に進もうかな」と思っていたのですが、研修でいろいろな科を回ってみると皮疹や水虫などでお困りの患者さんが多くいらっしゃることに気が付きました。医師として仕事をしていく上で、皮膚のことを学んでおくことが将来役に立つのではないか…。そんなふうに考えたことが皮膚科に進むきっかけになりました。実際に皮膚科を回ってみると、外来に加えて小手術などもあり、手技が好きな私は素直に「楽しい」と感じました。皮膚科では赤ちゃんからご高齢の方まで幅広い年齢層の患者さんを診られますし、診察・検査・診断・治療と一貫して携われる点も魅力です。自分の治療によって患者さんのお顔がパッと明るくなられたりすると、医師としてのやりがいを感じます(笑)。
多彩な症例を経験し、アカデミックな活動にも注力
私が埼玉・浦和の出身ということもあり、皮膚科の専門研修プログラムも埼玉県内に絞って探しました。その中でこちらのプログラムを選んだのは、軽症から重症まで多彩な症例を学べることが決め手でした。当センターは大学病院でありながら市中病院の側面も持ち、皮疹を診たり、悪性黒色腫を診たり、新薬を使って治療できたりと本当に勉強になります。指導体制もしっかりしますし、上級医の先生方もみなさん面倒見がいいと言いますか、専門医取得に必須の論文や学会発表などもきめ細かくサポートしてくださるのでありがたいです。専攻医2年目になる来年からは外来を1コマ持たせていただく予定なので、今のうちにしっかり学び、自分の知識や経験を地域医療に還元していきたいと思っています。
結婚・出産・子育て…ライフイベントは「自分のタイミング」でOK
私は単に皮膚を見るだけでなく「生検をして診断をつける」という部分に魅力を感じていたのですが、実際の皮膚科診療では「検査をしても原因がはっきりしない」ケースも珍しくありません。そんな時は現状を分かりやすくご説明するとともに治療の方向性をお示しして、患者さんの理解と納得のもとに治療を進めることを大切にしています。皮膚科医は技術力だけでなくコミュニケーション力が求められることを実感しますし、そのことが女性医師へのニーズの高さにもつながっているのではないでしょうか。当センターの皮膚科には女性医師が多数在籍しており、中には子育て中のママさん医師もいらっしゃいます。女性のキャリア形成とライフイベントを切り離して考えることはできませんが、皮膚科の教授は「自分のタイミングを逃さなくていい」というお考えの持ち主なので、私も不安なくキャリアを積むことができています。
1日のスケジュール
08:00
出勤
08:30
病棟回診
09:00
外来業務
14:00
外来生検
16:00
病棟回診
17:00
退勤
経験症例
眼科
埼玉医科大学総合医療センター眼科専門研修プログラム
眼科
埼玉医科大学総合医療センター眼科専門研修プログラム
眼科
埼玉医科大学総合医療センター眼科専門研修プログラム
地元・埼玉の基幹病院で、内科的治療と手術を両立できる眼科医を目指す
地元の埼玉県で、眼科の専門研修プログラムに取り組んでいる柳先生。研修先に埼玉医科大学総合医療センターを選んだ理由や、眼科の魅力とやりがい、将来のビジョンなどについてお聞きしました。
更新日:2024年05月
柳 翔涼やなぎ しょうすけ
医師期間
専攻医2年目(医師4年目)
出身大学
杏林大学
お住まい
病院から車で20分ほどの場所
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
専攻医にも裁量権、主治医として一人ひとりの患者に寄り添う
医学部に入った時からずっと、地元の埼玉県で働きたいと思っていたので、初期研修は埼玉医科大学病院を、専門研修プログラムは、自分が小さい頃から通っていた、こちらの病院を選びました。実はどの分野を専門にするかなかなか決められず、悩んだ末に、薬で治す内科的治療も、外科的処置も両方できる眼科に進むことにしました。将来のキャリアを考えても、開業や勤務医など眼科なら選択肢の幅が広いと考えました。当院の専門研修プログラムは、症例数の多さが一番の利点でしょう。専攻医1年目から自分で治療計画を立てて、手術を任せてもらえる裁量権の大きさも魅力です。悩んだ時は、指導医の先生方に相談しながら治療を進めていきますが、診察から手術、病棟管理、ご紹介先のかかりつけの先生方にお戻しするまで、主治医として患者さんにトータルで関われるので、とてもやりがいがあります。
患者さんの生活の質を上げる、眼科治療にやりがい
専攻医1年目の6月頃から白内障の手術を経験し、現在も週1~3件の手術を担当しています。白内障以外にも、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜剥離、角膜潰瘍など、自分ができることの幅がどんどん広がっている実感があり、眼科のおもしろさを改めて感じています。眼科の手術は日頃のQOL(生活の質)を上げるために必要な治療で、特に白内障は手術によって大幅な改善が期待できます。患者さんから「よく見えるようになりました」「ありがとうございます」といった感謝の言葉を直接いただくことが、私自身のやりがいにつながっています。私は他大学の出身ですが、医局の雰囲気も良く、学閥などは一切ありません。オンオフがつけやすく、メリハリのある働き方ができる環境に満足しています。
ワークライフバランスとやりがい、両方叶うのが眼科の魅力
将来のキャリアについては、まだ決めていません。まずは専門医資格の取得を目指して、しっかり学びを深めていきたいと思っています。数年後、自分がどうなっているか、想像できない部分が多い反面、少なくとも「患者さんに寄り添える医師」には、なっている気がします。私は手術以上に、診察や投薬治療に興味があります。日々の外来で経験を積み、緊急性の有無や重症度など、正しい診断をつけられる医師になることが目標です。また、緑内障についてもしっかりと取り組んでいきたいですね。私と同じように、何を専門にするか迷っている方もいるでしょう。眼科はワークライフバランスを担保しながら、手術や外来など幅広い診療が可能な科です。自分のやりたいことが見つけやすい診療科だと思いますので、興味があれば、ぜひ眼科の専門医を目指してほしいと思います。
1日のスケジュール
08:20
出勤
08:30
朝回診
主に自分が担当の患者さんを診察します
09:00
外来/手術
初診患者は平均5人前後(1ドクターあたり) 再診含めて1日平均20~30人ほど診ます
13:30
昼食
14:00
外来(再診)/病棟
18:00
術前回診
翌日手術の患者さんや相談症例を教授に診ていただきます
18:30
退勤
経験症例
内科
埼玉医科大学総合医療センター内科専門研修プログラム
内科
埼玉医科大学総合医療センター内科専門研修プログラム
内科
埼玉医科大学総合医療センター内科専門研修プログラム
内科学、感染症の学びを究め、救急でも活躍できる医師に
埼玉医科大学出身で、初期研修に続き、専門研修プログラムも系列病院を選んだ岩田先生。目指すは「感染症に強い総合診療内科医および集中治療医」と話す岩田先生に、充実した研修の様子や将来のビジョンをお聞きしました。
更新日:2024年11月
岩田 啓太郎いわた けいたろう
医師期間
専攻医1年目(医師3年目)
出身大学
埼玉医科大学
お住まい
埼玉県川越市(病院から車で15分)
将来の目標
感染症に強い総合内科/集中治療医
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
多様性に富んだ症例を、内科的視点で毎日診断
元々は、救急科に進むことも考えたのですが、救急科は幅広い疾患を診るため、まずは総合診療内科の専門研修プログラムを通して、内科全般をしっかり学ぼうと思いました。埼玉県内の症例が非常に多く集まるこちらの施設なら、多様性に富んだ疾患を診ることができます。特に、感染症に携わる機会が多いことも決め手になりました。実際の業務内容も、私が期待していた通り、専攻医1年目にもかかわらず非常に多岐にわたります。不明熱など他科からのコンサルテーション症例への対応、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の一員として、血液培養検査が陽性になった患者さんの振り分け、救命救急における多発外傷への対応など、幅広い疾患を内科的視点で診るといった、多くの経験が日々できています。
救急・総合内科・集中治療の最前線で学び、総合力を上げる
当院の総合診療内科は、乳幼児から高齢者まで年齢層が幅広いことが特徴です。そのため、専門医取得に必要な経験症例数は、普通に業務をこなしていれば、割と早い段階で取れてしまいます。外来、病棟、感染症に至るまで、幅広い経験ができる反面、自らが主治医となって診る機会は少ないので、専攻医2年目は愛知県の藤田医科大学の救急総合内科へ出向し、さらに学びや経験を深めたいと考えています。救急・総合内科・集中治療、どの分野においても専門性が発揮できる医師になるためには必要な経験だと思っています。藤田医科大学は当院の連携先ではなかったのですが、当科の教授は学びたい気持ちを尊重してくださる方で、出向が実現しました。こうした希望が叶うフレキシブルさも、当院の大きな特徴でしょう。この時間を通して、本当に救急科に進みたいかを判断する1年にしたいと考えています。
自由度高くしっかり学びながら、ワークライフバランスも充実
今は、感染症を強みにした総合診療科医、集中治療医になりたいと思っています。近年、救急搬送される高齢者の増加に伴い、長期入院によって生じる生活機能の低下が課題となっています。患者さんの退院後の社会環境調整も、総合診療内科の仕事の一つです。まずは専門医資格を取得し、将来的には救急と総合内科が連携して在宅復帰を支援するシステムを、埼玉県で作れたらと考えています。個人的には、後進の教育にも興味があり、自分もいつか指導する側に回ってみたいという希望を持っています。当院の専門研修プログラムはまだ歴史が浅いものの、信頼できる指導医の先生方の下、自分の判断で診療できることも魅力です。また、医局の約9割が既婚者で、男性の医師も普通に育休を取得されています。しっかり学びながら、ワークライフバランスも大事にしたい方には、理想的な環境ではないでしょうか。
1日のスケジュール
08:30
出勤
入院担当症例やコンサルテーション症例の前日イベントの確認
09:00
朝カンファレンス
入院症例および当日外来/新規コンサルテーション症例の振り分け
外来/病棟/コンサル/AST業務
日によって変動があり平均10件程度(外来/病棟/コンサル/AST合わせて)
13:30
ASTカンファレンス
*抗菌薬適性使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)
14:30
新規症例回診
15:30
フォロー症例回診
16:30
申し送り
17:30
退勤
経験症例
麻酔科
埼玉医科大学総合医療センター麻酔科専門研修プログラム
麻酔科
埼玉医科大学総合医療センター麻酔科専門研修プログラム
麻酔科
埼玉医科大学総合医療センター麻酔科専門研修プログラム
患者さんの不安に寄り添い、痛みを和らげる…。それが麻酔科医のやりがい
群馬大学を卒業後、研修を経て地元・埼玉で麻酔科の専門研修プログラムに取り組む柴田先生。複数の施設を見学した上で埼玉医科大学総合医療センターを選んだという柴田先生に、プログラム選びのポイントや将来のビジョンなどを伺います。
更新日:2024年05月
柴田 実央子しばた みおこ
医師期間
1年目(医師3年目)
出身大学
群馬大学
お住まい
駅徒歩10分を自身で契約。病院から車で12分程度
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
プログラム選びの決め手になったのは「産科麻酔部門」の存在
私は埼玉県行田市の出身で、高校卒業後は群馬大学に進学しました。麻酔科の専門研修プログラムについても群馬と埼玉で候補先をいくつか回り、最終的にこちらでお世話になることを決めました。実は日本麻酔科学会に参加したときに当センターが産科麻酔に力を入れていることを知り、詳しく調べていくうちに麻酔を学ぶにはとてもよい環境であることが分かったんです。そもそも産科麻酔のある施設は全国的にも珍しいですし、こちらは総合周産期母子医療センターが併設されているので、ハイリスク分娩などを学べる点も魅力でした。医局の雰囲気も良かったですし、同期の人数もちょうど良く、「症例を取り合わなくて済みそうだ」と感じたこともポイントでした。
4年目の専門医試験を見据えて幅広く経験を積む
当センターの麻酔科は、手術室麻酔・集中治療・ペインクリニック・産科麻酔の大きく4つに分かれていて、このほかの小児麻酔や心臓麻酔などは外の病院へ勉強に行くことになります。私の場合は専攻医3年目に長野県立こども病院と日高の国際医療センターに行く予定になっていて、こちらに戻って来た4年目の秋に専門医試験を受ける…という流れになっています。事前に予定が決まっていて先の見通しを立てやすいところも私がメリットに感じている点です。1年目の今は手術室麻酔を勉強中ですが、初めて食道がんのオペに入った時はうまくできなかったことが、2回目には大きなトラブルなく終えることができて心の底から「良かったな」と思いました(笑)。
麻酔科医の立場で患者さんの不安に寄り添い、痛みを和らげる
今は毎朝7時にはこちらに来て、勉強会やカンファレンスを終えると、日中はずっと手術室で忙しくしています。一口に手術と言ってもいろいろな種類がありますので、30分ほどの手術を何件も受け持つ日があれば、8時間に及ぶ手術で一日が終わることもあります。大きなオペの後はさすがに疲れがどっと出ますけれど(笑)、帰宅してから病院に呼び戻されることもなく、オンオフをしっかり切り替えられるのは麻酔科のいいところかなと思います。麻酔科の仕事は患者さんの痛みや不快感を和らげるもので、手術の成否に直接関わることはないかもしれません。でも、手術を前に不安でいっぱいの患者さんに寄り添い、気持ちが軽くなるようなお声かけができるのは麻酔科ならではです。形としては見えないけれど、患者さんにとって欠かせない存在…そんな麻酔科の仕事にやりがいを感じています。
1日のスケジュール
07:00
出勤、麻酔の準備、前日担当患者の診察
自身が担当する麻酔症例の準備を終わらせたら、前日麻酔をかけた患者さんの様子を伺います
08:00
勉強会
教授のレクチャー、抄読会、予演会など
08:10
カンファレンス
その日の担当症例の既往や麻酔法、注意点等について発表します
08:30
~8:50 手術室の入室、麻酔業務はじまり
16ある手術室は入室時刻を8:30、8:40、8:50に分けています
11:00
お昼交代
手術の都合により時間は前後しますが、30分程休憩します
11:30
手術麻酔
午後の勤務も頑張ります
14:00
術前交代
翌日麻酔を担当する患者の診察や指示出し、上級医への相談のため上級医が交代に来てくれます
17:00
カンファレンス(あれば)
心臓外科や呼吸器外科、泌尿器科との合同カンファレンスなど
18:00
退勤
担当症例や手術室全体の進行で時間は前後しますが、大体17~18時台
経験症例
脳神経外科
埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科専門研修プログラム
脳神経外科
埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科専門研修プログラム
脳神経外科
埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科専門研修プログラム
ライフイベントとキャリアを両立! 脳外科は「楽しいからがんばれる」
九州・大分から関東圏へ。2年間の初期研修を通して脳神経外科に進むことを決めた池本先生。女性医師が少ないからこそ「自分のスタイルでキャリア形成できるのが魅力」と話す池本先生に、プログラム選びのポイントや現在の働きぶりなどを伺います。
更新日:2024年05月
池本 和子
医師期間
出身大学
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
若手医師も手術を執刀。脳外科は「楽しいからがんばれる」
大学の実習で内科よりも外科のほうが「楽しそう」と思い、外科系に進みたい気持ちを強くしました。地元の大分大学を卒業後に埼玉へ来て、越谷にある獨協医科大学 埼玉医療センターで初期研修を受けました。自分の専門を決めるまでには迷いもありましたが、最終的に楽しいという気持ちが決め手になり、研修医2年目に入ってから脳外科に進むことを決めました。専門研修プログラムを決める際は、そのまま獨協に残ることも考えましたし、都内の病院もいくつか見学に行きました。その上で当センターを選んだのは、若手であっても手術を執刀できるところがポイントでした。若手が活躍できる環境があって指導体制もしっかりしているので、「たとえ忙しくても手術ができるなら」と思い、こちらでお世話になることにしました。
専攻医の希望が通りやすく、自由度の高い専門研修プログラム
脳外科のプログラムは当センターでの勤務をベースにしつつ、関連施設などでも経験を積みます。大学病院のプログラムは「○○病院へ○年」「○○科へ○カ月」と細かく決められているパターンが多いですが、当センターは専攻医の希望を柔軟に聞き入れてくださるところが素晴らしいなと思います。研修先として上長から提示される関連施設以外にも、「○○病院で○○の勉強をしたい」と願い出れば、たいていは融通をきかせてくださるようで、それもこのプログラムを選んだ理由の一つでした。私も5年間のうち1年間だけ九州に戻りたいとお願いしていて、専攻医3年目に済生会熊本病院へ行かせていただく予定です。専攻医の声が通りやすく、風通しのよいところも当センターの魅力ではないでしょうか。
サブスペ取得を見据え、ライフイベントとキャリアの両立を目指す
脳外科はチーム制で診療しており、担当患者さんの数は平均して5人、多い時で10人前後といったところです。月曜日から木曜日がオペ日になっていて、当直は月に4~5回ほどです。毎日いろいろな症例を診られるので、わりと早い段階で必要症例を集められるのではないでしょうか。脳外科は守備範囲が広いので、サブスペの選択肢もさまざまです。たとえば、血管内治療、小児脳神経外科、神経内視鏡などは当センターでも取得可能なので、専門医を取ったら引き続きサブスペを目指そうかなと思っています。外科はほかの科と比べて女性医師の数が少ないので、決まったロールモデルはありません。専門医を取ってから出産・子育てをするのもいいでしょうし、育児などが一段落した後で専門医を目指すのもいいでしょう。自分が思い描くとおりのキャリアを積めるところが外科のいいところかもしれません。