臨床研修施設
社会医療法人 さいたま市民医療センター
さいたま
340床
2次救急
JR京浜東北線「大宮駅」よりバス利用で20~25分
臨床研修施設
がん拠点・連携
チーム医療
プライマリ
住宅補助有
学会補助有
自由度高い
車通勤
深い人間性と、優れたプライマリ・ケア能力を修得した医師養成を目指しています。
年間入院患者数6,000名以上、2次救急外来患者数は約7,400名と幅広い豊富な患者数に支えられ多様な疾患の経験ができます。
将来あらゆる領域のキャリア形成にも対応可能な多能性医師養成プログラムを提供します。
小児科
さいたま市民医療センター小児科専門研修プログラム
小児科
さいたま市民医療センター小児科専門研修プログラム
小児科
さいたま市民医療センター小児科専門研修プログラム
食物経口負荷試験の症例多数。小児科はアレルギーを究めるための第一歩
アレルギー領域を究め、全身に及ぶアレルギー症状に対応したいと小児科専門医を目指す石川先生。埼玉県出身の石川先生に、専門研修プログラムを選ぶ際に重視したポイント、今後のキャリアプランなどをお聞きします。
更新日:2024年03月
石川 響子いしかわ きょうこ
医師期間
専攻医2年目(医師4年目)
出身大学
日本大学
お住まい
最寄駅から徒歩8分のマンション、病院から車で15分
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
アレルギー疾患の経験を積むために小児科へ
私の最終的な目標はアレルギー疾患を診られるようになることで、そのための第一歩として小児科専門医を目指しました。実は私自身もアレルギーがあって、かねてからアレルギー領域に興味を持っていました。でも、成人のアレルギーは種類によって、呼吸器内科、皮膚科、眼科など診療科が分かれてしまいます。これに対して小児科では総合診療的なアプローチができ、いろいろな症例を経験できることが魅力でした。さいたま市民医療センターは埼玉県アレルギー疾患医療拠点病院にもなっており、食物経口負荷試験などの症例数も豊富です。また私が埼玉県の出身で、夫も県内で仕事をしていることなども決め手になって、こちらのプログラムに応募しました。
専攻医2年目、一人で当直を務めるまでに成長
3年間の専門研修プログラムでは、1年目に東京大学、3年目に帝京大学に行く以外はずっとセンターで仕事をします。引っ越しをする必要がなく、生活環境を変えずに済むことが私にとってはありがたいです。ただしセンターには産婦人科がないため、残念ながらNICUは経験できません。その代わり大学病院での研修があるわけですから、しっかり学んできたいですね。小児科は医師が足りないといったことはなく、毎日決まった時間に退勤できます。有休もとりやすい環境で、オン・オフをしっかり切り替えて働くことができていると思います。当直は月に4回ほどですから、週3日の小児輪番日のうち半分くらい入っているイメージでしょうか。専攻医2年目になってから当直を一人で任せてもらえるようになりました(笑)。
コモンディジーズから希少疾患まで幅広い症例を経験
センターは二次診療施設の位置付けなので、外傷の子どもが運び込まれるというより、かかりつけ医からの紹介でお越しになる患者さんが多いです。埼玉県という土地柄か川崎病の子が多い印象で、エコー検査の経験はかなり積めたと思います(笑)。また以前、発熱があって髄膜内の出血が疑われる新生児を大きな病院へ紹介したところ、血友病が判明したケースがありました。市中病院ということで高度専門医療を行う環境にはありませんが、横断性脊髄炎などの比較的珍しい疾患を診る機会もあり、自然と経験値が上がっているような気がします。このプログラムを終えたら大学病院やこども病院などでアレルギーを学び、最終的にまたここへ戻って来たいと思っています。
1日のスケジュール
07:40
出勤、カルテチェック
08:30
回診、方針決め
10:00
上部消化管内視鏡
採血、エコーなど
11:00
昼食
12:00
外来、新入院患者の指示出し
外来→フォロー患者、退院後外来など
16:00
夕カンファ
16:40
回診、カルテ記載
18:30
退勤
※日によって、丸1日外来(新患、紹介患者、救急車など)担当月がある(月8日ほど)
経験症例
総合診療科
さいたま市民医療センター総合診療専門研修プログラム
総合診療科
さいたま市民医療センター総合診療専門研修プログラム
総合診療科
さいたま市民医療センター総合診療専門研修プログラム
急性期から看取りまで。複数の医療機関で経験を積み「内科力」を鍛える
医師だった父の影響を受け、同じ道を志したという豊口先生。初期研修を行う中で「内科に加えて小児や他科の診療もある程度は診られる人になりたい」と考え、総合診療専門研修プログラムを選んだそう。研修を通じて特色の異なる医療機関で急性期から看取りまで経験し、専攻医3年目を迎えた今の心境をお聞きしました。
更新日:2024年09月
豊口 将とよぐち しょう
医師期間
専攻医3年目(医師5年目) ※取材当時
出身大学
埼玉医科大学
お住まい
最寄駅徒歩5分のアパート、外部病院の時は社宅
プログラムスケジュール
プログラム指標※インタビュー対象者の個人の主観です
市中病院で総合診療専門研修プログラムに取り組む意義
総合診療専門研修プログラムは、内科以外に小児科、救急科、地域医療を経験することが必須とされており、学ぶ範囲がとても広いのが特徴です。プログラムの多くは大学病院などの大病院で行われているものの「専門性が高く幅広く診療することが難しいのでは」という不安がありました。一方で、当院のような中規模の市中病院であれば、網羅性が高く幅広く診療が可能です。内科全般の知識やスキルを身につけたいと考えていた自分にはまさに理想的な環境だと思い、こちらのプログラムに応募しました。実際にこれまで働いてきて、救急医療から看取りまで多彩な症例を経験できているので、研修先として非常に優れているのではないかと感じています。
病院と診療所の双方を経験、「働き方」は改革進行中
3年間のプログラムはコロナの第5波に重なった時期もあり、正直な話、当時は毎日残業していましたね。ピーク時には残業が多くなりすぎて、面談が設定されたこともありました。これに対して、クリニックでは診療時間内に仕事を終わらせる必要があるので残業はほとんどなく、現在勤務しているところでも比較的残業が少ない状況を作れているので満足しています。もしかすると、少しずつ仕事ができるようになってきている証拠かもしれません。当院でも「医師の働き方改革」に倣って徐々に変化が起こっていると聞いています。以前から有給休暇の取得などにおける上司の配慮を感じる部分はありましたが、より時代に合った病院になりつつあるのではないでしょうか。
Spartを通じた取り組みと実臨床の両立
埼玉県には、SPart(すぱーと)という埼玉県内のプライマリ・ケアに関わる医師・メディカルスタッフ有志が結成した教育グループがあります。全体勉強会は年に2回、若手勉強会は毎月行われており、病院にいながら定期的に家庭医療に触れる機会があります。総合診療を専攻する人の中には、家庭医療に強い関心がある人も少なくありません。しかし救急や内科といった急性期の忙しい科で研鑽を積んでいるうちに関心が薄れ、実臨床に疲弊してしまう人もいます。そういった人たちにとって、急性期で働きながらも定期的に家庭医療に触れられる環境があることは、自分の関心の強い分野を忘れずに、その時の研修を頑張れる糧になるのではないか、と期待する側面もあります。このように一年を通して勉強会が開催されていることは、とても良い取り組みだと思います。
1日のスケジュール
08:00
~9:00 カンファレンス
08:30
~10:00 朝回診
10:00
~12:00 病棟業務(週1回外来)
13:00
~16:00 救急当番(週2回程度)
16:00
~17:00 委員会(週1回程度)
17:00
~18:00 夕回診
18:00
退勤