自身が興味のある・極めたいと思える領域・分野を選ぶのがよい
2024.07.08

神山 英範かみやま ひでのり
勤務先
秩父市立病院 副病院長
診療科
総合診療科・外科
医師年数
医師27年目
出身大学
自治医科大学
資格
医学博士、日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医、日本緩和医療学会認定医、医療経営士2級
経歴
1997年 自治医科大学医学部卒業。大宮赤十字病院(現・さいたま赤十字病院)にて初期研修。
飯能市立病院、自治医科大学さいたま医療センター、県立循環器・呼吸器病センター、国保町立小鹿野中央病院などで勤務。
2010年自治医科大学大学院卒業、医学博士。
2011年秩父市立病院に地域医療連携室長として入職。
2020年4月秩父市立病院副病院長。
飯能市立病院、自治医科大学さいたま医療センター、県立循環器・呼吸器病センター、国保町立小鹿野中央病院などで勤務。
2010年自治医科大学大学院卒業、医学博士。
2011年秩父市立病院に地域医療連携室長として入職。
2020年4月秩父市立病院副病院長。
埼玉県キャリアコーディネーターの神山先生に、インタビューを行いました。
専門研修先を選ぶ上でのポイントや、貴重なアドバイスが満載ですので、ぜひ御覧ください。
1. 専門研修先を選ぶポイントについて
基本領域(診療科)はどのように選ぶのがよいでしょうか?
自身が医師を志した時のこと、医学生、臨床研修医として現場を体験して感じたこと、影響を受けた先輩医療者からの言葉、自分がライフワークとしたいと思える領域などから総合的に判断し、選択するとよいと思います。(約30年前になりますが)私自身は「手術でがんを治すこと」に憧れて外科を選びました。
専門研修基幹施設を選ぶポイント(基準)はありますか?
自身が身につけたい診療手技(検査・手術など)の症例数、指導者、指導体制の質、過去に同じような研修を受けた医師が技術を身につけ、満足して研修修了できているかの実績・感想などは確認するとよいと思います。(学年の近い)先輩に率直な意見を聞くことができ、ともに同様の研修を受ける同期がいる施設であれば、つらいことがあっても励まし合ったり、高め合えたりできて、よい環境だと思います。
サブスペシャリティは取得した方がよいでしょうか? また、どのように選ぶのがよいでしょうか?
サブスペシャリティの専門医資格を取得すると、医師として選ばれる武器になると思います。病院の施設基準を満たすために、このようなサブスペの資格のある医師が求められる、ということがあるからです。希少価値のあるサブスペが自身の存在意義を高めますが、自身が興味のある・極めたいと思える領域・分野を選ぶのがよいと思います。
ダブルボードを検討しているのですが、基本領域の選び方を教えてください。
日本専門医機構で承認されているパターンを確認ください。救急科専門医+内科or外科or整形外科or総合診療、内科専門医+総合診療科専門医などを考えているのでしょうか。自身がどのような職場で、どのように働きたいかイメージして検討するのだと思いますが、まずは自身の興味のある領域から取得を目指すのがよいように思います。
海外留学や大学院を選択するメリットはありますか?
私自身、海外留学の経験はありません。大学院は自治医科大学の義務年限修了後に進学しました。自治医科大学さいたま医療センター外科の小西文雄教授(現・練馬光が丘病院)、鈴木浩一講師(現・同センター教授)に大腸癌に関する基礎研究を指導いただきました。それまでまったく読んだことのなかった領域の英語論文をとにかくたくさん読み、独創性のある研究とは何か考える時間でした。論文の書き方、学会発表、統計手法など、大学院在学中に深く取り組むことができました。秩父市立病院に移ってからは研究から離れましたが、メリットとしては他の方の研究発表や論文の背景、意義などを理解できるようになったことが一番大きいように思います。
2. 埼玉県で専門研修を受講するメリット
埼玉県で専門研修を受講するメリットを教えてください。
私は生まれ育ちが埼玉県で、非常勤では新潟県、岩手県、北海道などの病院に勤務したことがありますが、ほぼ埼玉県内で働いてきました。埼玉県は地域によりますが、そこそこ都会、そこそこ田舎であり、肩肘張らずに生活できるように思います。さいたま市は交通の要衝といえる大宮駅があり便利ですし、私が働いている秩父市は関東屈指のパワースポットとされる三峯神社をはじめ、多くの観光スポットがあります。埼玉県は人口10万あたりの医師数が少ない県であることもあり、診療することで、患者さんや家族の方からとても感謝されるように思います。
埼玉県は東京ほど過密でなく、生活しやすく、充実した専門研修を受けることができる医療機関が多くあります。埼玉県に縁のある方もない方も、生まれ育った方も生まれ育っていない方も埼玉県で一緒に働きませんか。私が勤務している秩父は、日本三大曳山祭である「秩父夜祭」、秩父を舞台にしたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」など有名で、とても魅力的な場所です。埼玉県はあなたをお待ちしています。